PEOPLE.02

PEOPLE.02

先端技術を探索し、新たな事業を生み出す。

N・A2010年入社/技術総合研究所イノベーション推進室 副参事

※所属は2023年2月現在

新規ビジネスの創出に向け、
国内外のさまざまな先端技術を探索。

私は「社会の発展に役立つ仕事」「樹脂・金属・セラミックなどさまざまな材料を扱う会社」という2つを軸に就職活動を進めていました。そんな中、多種多様な材料を扱い、幅広い領域で役立つ重要な製品を開発している当社の存在を知り、「この会社で新領域や新製品の研究開発がしたい」と考えて入社を決めました。

現在は、既存の製品や技術に囚われず、新たな事業や技術を探索するための業務を行っています。自前・自社の技術でお客様の顕在的なニーズに対応するだけでなく、将来的なお客様や市場のニーズにも応えられるよう、新しい先端技術を海外も含めて取り込んでいくのが主な役目です。

具体的には、大学や企業からスピンアウトした国内外のスタートアップが持つ最先端技術やアイデアを当社の製品や技術と融合させ、どんな価値が生まれるかを評価するPoC(Proof Of Concept:概念検証)を行っています。現時点で特に注力しているのは、当社が扱うガスケットやシール材などに付加価値を付ける新素材の領域と、設備の予知保全に繋がるセンシング技術の領域の2つです。

バルカーの代表者として、
スタートアップとの仲介役を担う。

私の役割は、バルカーの研究所メンバーとベンチャーキャピタル、スタートアップとの仲介役を担うこと。そのため、バルカーの代表として、当社の意見が間違いなく伝わるような信頼関係の構築を常に意識しています。なかでも大事にしているのが、当社がオープンイノベーションに対してポジティブであり、次に進める準備があるという意思を明確に伝えること。具体的にはNDA(秘密保持契約)の準備やアクションプランをあらかじめ固めたうえで、相手からの質問にすぐに回答できるように心がけています。

社内の研究所メンバーに対しては、相手先となるスタートアップの技術的な優位性や、彼らの持つ哲学が伝わるように事前説明を行っています。また、会議の中では英語が苦手なメンバーのために、分かりにくい部分は途中で止めてもう一度説明してもらうなど、双方がより深く理解できるようなサポートもしています。

この仕事を任された当初は、簡単な挨拶しかできない程度の英語力でしたが、業務を重ねるうちに、英語でプレゼンをしたり、質問をしたりできるようになりました。タフな交渉を通じて、バルカーのコンタクトパーソンとして相応しいと思ってもらい、スタートアップなどのカウンターパートから一番先にメールで連絡を貰ったり相談されたりするとやりがいを感じます。

「この会社と組むのは面白い」と
思ってもらえる存在を目指して。

今直面している課題は、「最先端の技術をどのように当社に取り入れていくか」です。当社では、海外のスタートアップから新しい技術を導入した経験がないため、技術のメンバーと頻繁にディスカッションし、どういった技術をどのように取り入れて製品やサービスにしていくのかを日々悩みながら検討しているところです。

当社の良さは、少数精鋭で小回りが利く点にあります。私が所属する技術総合研究所イノベーション推進室は数名で業務を回しており、日ごろからチャットで頻繁にコミュニケーションを取っています。また、CTO(最高技術責任者)や技術総合研究所のリーダーたちとの距離も近いことから、意思決定が早く、ダイナミックに動けるところも魅力です。また、当社では社会貢献の一環として、プロ社交ダンス競技会「バルカーカップ」の協賛など、ダンス業界への支援を行っています。私自身もバルカーカップのサポート業務や週1回のダンス教室などに参加しており、普段関わることのない部署の方と交流できるところも気に入っています。

今後の目標は、より多くの会社や人々に当社の存在を広め、「バルカーとなら何か面白いことができそう!」と思ってもらえる仕事をすること。そのためにも、一つひとつの案件で、確率は低くとも何か面白い、興味深いアウトプットや学びを得られるやりとりを心掛けています。今後も新たな可能性を探り、斬新なアイデアを生み出していきたいです。