PEOPLE.08

PEOPLE.08

内部監査を通じて、悩みごとを解決に導く。

A・I2018年入社/内部監査室 副参事

※所属は2023年2月現在

前職での財務経理の経験を活かせる
内部監査業務に魅力を感じて転職。

転職活動時には、経験のある財務経理部門を志望したのですが、当社に応募書類を提出したところ、人事部から内部監査室の業務を紹介されました。実際に業務について説明を聞いたり調べたりする中で、これまでの業務経験が活かせること、内部監査業務を通じて企業価値の向上に貢献できる点に魅力を感じ、チャレンジしてみようと思いました。また、当社グループの製品は、私たちの身近な場所に存在しており生活に不可欠であることや、長い歴史があり今後も積極的に成長を遂げていこうとする姿勢にも魅力を感じました。

内部監査室は、国内、海外の事業活動全般について、年間の監査計画に基づき、内部統制、コンプライアンス、リスクマネジメントなどの幅広い観点から内部監査を実施し、評価・提言を行うのが主な業務となります。なかでも私が担当しているのは、海外子会社を含む関係会社の内部監査です。具体的な業務は、内部監査計画の事前準備、内部監査の実施、内部監査報告書の作成、内部監査で指摘した改善事項のフォロー監査など。コロナ禍ではリモート監査を実施していましたが、現在では国内外の現地に出張して監査を行っています。

形だけの監査にしないためにも
監査を受ける側に寄り添う。

常に心掛けているのは、表面的かつ形式的な監査にしないこと。目の前の監査項目だけを見るのではなく、環境や組織、業務全体を俯瞰することが重要だと考えています。当室は、業務部門から独立した組織であるため、トップダウンのアプローチだけでは監査を受ける部門が私たちとの距離を感じてしまいがち。そこで、監査を受ける側の視点に立ち、寄り添う姿勢を大切にしています。また、変化が激しい環境下においてリスクや不安の芽を事前に取り除くため、社内外の情報に敏感であることも必要だと感じています。

やりがいを感じるのは、グループ会社の社長を含め、他部門の方と接することができ、広い視野を持って仕事を進められる点や、グループ全体の経営に貢献する監査や改善提言ができる点です。監査で関わった各部門の方から「どうすれば改善できるか」という相談があった時や、抱えている課題や問題を共有して一緒に改善に向かっていくサポートができた時がうれしいですね。

「監査を受けてよかった」と
喜ばれるような監査を目指したい。

最近は、業務への理解が深まり、内部監査報告書の書き方がより充実してきたと感じています。また、以前であれば監査中のヒアリングは主に上司が実施していましたが、私も担当させてもらえるようになり、個々の監査の進め方の提案なども積極的に行えるようになりました。人間的な面では、監査対象の部門や担当者がどのように考えてその行動に至ったのかを理解し、「○○しなければならない」、「○○できていないから改善が必要」といった表面的ではなく、真因を粘り強く追及する姿勢が少しずつ身についてきたと思います。

今後は、内部監査の実務の部分だけでなく、監査計画の立案や部署全体の運営などにも関わっていきたいです。また、将来的な目標としては、既存の監査基準に固執するのではなく、従来の概念に囚われない監査を実施していきたいです。監査と聞くと「ネガティブで固いイメージ」を持つ方が多いかもしれませんが、「監査を受けてよかった」と満足していただける監査を実施したいです。そのためにも、監査を受ける側の部門の困りごとや本音を聞き出せるようなコミュニケーションを心掛けていくつもりです。